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吟遊詩人? [芸術鑑賞]


タイトルの意味を理解していないので、お叱りを受けるかも?
私の読者のみなさんなら、聞き流してくれるでしょう。
詩に関してです。

詩には、詞もありますね。
正式に辞書を牽けばいいのでしょうが、勝手な判断で書きます。
何を話題にしたいのかといいますと、昭和歌謡なんです。



先日に図書館の芸術・音楽の棚で見つけた本に関してです。
多くの昭和歌謡関連本が入っていました。

歌詞だけ気になるのなら、譜面を見た方がいいでしょう。
でも著者が歌謡曲に込めた、思いや解説を含めて読むと興味深いのでした。
年代が古くなり演歌が童謡に近づくと特徴だって行くのです。
歌が心情よりも、情景描写に傾倒して行きます。
心の思いを風景や情景に重ねて表現されて行きます。

つまり明治から昭和の初期には、思いを直接現さない。
聞き手に投げかけて、自己判断に委ねているのです。
でも投げっ放しではなくて、道筋を明らかにしています。
コッチですよと誘うのです。


それが昭和の終わりに来ると、歌詞が意志を表していません。
曲に委ねて表現を放棄して行く傾向が強い。
または意味をなさない言葉の羅列になっている。
絵画で言えば野獣派とか、キュビズム、シュールに流れている。
もしかすると何か言いたいけれど、恥ずかしいから言えないみたい。
幼児性や、自己への引き籠り症状かと思えます。

昭和のフォーク世代の歌詞を指して、臨床心理士の先生が言いました。
「完全ノイローゼですね」と。
平成の人気曲を差していいました。
「この子の将来が凄く心配な歌」だと。



時代背景を考えると、戦争が身近な時は芸術家は落ち着いて居られた。
世の中が戦争を遠ざけると、ノイローゼになる。
そして飢えの心配が消え去ると、将来が恐くなり絶望するのです。
おかしな現象が起こっているのですね。
生きるに心配が無くなる程、生きる心配をするのです。
これが人間なのかと思ったのでした。



本日はここまで。
また何時か語れる時が来るかも知れません。
では、さようなら。




 

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