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怪しい雲行きの下で [芸術鑑賞]


 
昨日までの猛暑が去って、曇天の空を見て感じるのです。
命拾いしたなと。
 
大袈裟な表現ですが、正直な気持ちです。
とても疲労していたようで、今日は朝から鼻水が垂れたほどです。
 
疲労困憊すると、風邪のような症状だ出るものです。
自律神経が衰弱して、体機能が不調になった証拠ですね。
 
仕方ないと思いつつ、思い切り居眠りをくり返して回復させました。
こうした怪しい雲行きの空の元、密かに体調を整えるのです。
 
社会人的にどうかと思いますが、寝込んだ時の損失に替えたら大した事ありません。
小事で大事を防げるのなら、大目を瞑って耐えるだけです。
 
こうした他人事の感情で、自己防衛する気概はメンタルヘルスを学んで出来るようになりました。
他人様、世間様よりも自分様です。
 
三方善しとはいきませんが、状況に応じて優先順位を付けるのも大切です。
主義や正義に反しても、自己保身が最優先事項にする。
 
人様からの噂や嘲笑、侮蔑に堪えられずに芸術・芸能事なんてできません。
自分が何を問題だと感じているのかで、行動を変えるに良い差配です。
 
明日は台風7号が壊れた熱帯性低気圧で雨模様らしいです。
また体力の回復に使えるでしょう。
 
それに低気圧が接近すると、調子を崩すようになった私です。
無理して大不調に至らぬように、ケアしたいです。
 
愚図愚図モタモタも、中年過ぎたら好いモノですよ。
 




 


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霞の向こう側に [芸術鑑賞]


久しぶりに雨模様の空です。
昼になっても晴れません。
郊外の風景は水田の向こう側が霞んでいます。
風情のある景色だと感じました。

霞の向こう側に見えるはずの山々は遙か彼方。
ですから見えても勇壮な連なりは変化が少ないのです。
心を打つ雄大さを近くで見ることは叶わないです。

ところが絵心と技法を知った身の上では違います。

心のカンバスには雄大な景色が描かれて見えるのです。
これは写真家との決定的な違いです。
都合の良い景色がCGよりも便利に使えるのです。

雨霞の向こうに見る景色。
誰にも見られない理想の景色です。
 




 
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アメージンググレイス [芸術鑑賞]


なぜこの歌を、ブログの題材にしたのか。
選んでしまったのか。
自分でもわかりません。
書き込みする寸前まで思いつかなかったのです。

合唱曲として、好く歌っています。
一年に一度は、何処かで披露している気がします。
悔い改める気持ちを歌にした、スタンダードなナンバーです。
もちろん日本の曲ではありません。

讃美歌ではなくて、懺悔の歌ですが宗教曲として有名です。
日本だとクリスマス・コンサートとかで歌いますね。
馬鹿騒ぎしているんじゃない!
そんな聡の歌です。


舞台の本番を間近に控えて、気分は鬱傾向の私。
昨日の夕方に突然心に暗雲が掛かり苦しんでしまいました。
何かのフラッシュバックなのですが、記憶を伴っていないから解決し様もありません。
荒波に呑まれた木の葉のようでした。

こんな時に心を癒すのは、このような歌です。
自分で歌えばいいのです。
簡単で何も道具も要らない。
記憶のまま歌うだけです。
苦しみも不安も神に預ける、他力本願に縋るだけです。

昨日は歌ってはいませんでしたが、瞑想してみました。
深く自分を見つめて、穏やかにしておいた。
凄く眠くなったから、治癒が始められたのでしょう。
睡眠誘導と回復を感じながら漂っていたのです。
そして今日は、暗めの自分で終始存在していられました。

当然演技も暗黒自分の演技になったみたい。
自分でも理解できる程でしたね。
そして引き寄せの法則が働いて、トラブルが周囲に置きました。
もしかすると予知的な感情が、半日早く訪れたのかも知れません。
事前準備といったところでしょうか。

差迫った大きな難関に向けて、抗う気持ちが強いのでしょう。
自分の許容量一杯になっているのです。
溢れると騒動になるから、静かにして収めるしかありません。

心の中にアメージング・グレイス。
大切にしたい歌になりました。




 

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吟遊詩人? [芸術鑑賞]


タイトルの意味を理解していないので、お叱りを受けるかも?
私の読者のみなさんなら、聞き流してくれるでしょう。
詩に関してです。

詩には、詞もありますね。
正式に辞書を牽けばいいのでしょうが、勝手な判断で書きます。
何を話題にしたいのかといいますと、昭和歌謡なんです。



先日に図書館の芸術・音楽の棚で見つけた本に関してです。
多くの昭和歌謡関連本が入っていました。

歌詞だけ気になるのなら、譜面を見た方がいいでしょう。
でも著者が歌謡曲に込めた、思いや解説を含めて読むと興味深いのでした。
年代が古くなり演歌が童謡に近づくと特徴だって行くのです。
歌が心情よりも、情景描写に傾倒して行きます。
心の思いを風景や情景に重ねて表現されて行きます。

つまり明治から昭和の初期には、思いを直接現さない。
聞き手に投げかけて、自己判断に委ねているのです。
でも投げっ放しではなくて、道筋を明らかにしています。
コッチですよと誘うのです。


それが昭和の終わりに来ると、歌詞が意志を表していません。
曲に委ねて表現を放棄して行く傾向が強い。
または意味をなさない言葉の羅列になっている。
絵画で言えば野獣派とか、キュビズム、シュールに流れている。
もしかすると何か言いたいけれど、恥ずかしいから言えないみたい。
幼児性や、自己への引き籠り症状かと思えます。

昭和のフォーク世代の歌詞を指して、臨床心理士の先生が言いました。
「完全ノイローゼですね」と。
平成の人気曲を差していいました。
「この子の将来が凄く心配な歌」だと。



時代背景を考えると、戦争が身近な時は芸術家は落ち着いて居られた。
世の中が戦争を遠ざけると、ノイローゼになる。
そして飢えの心配が消え去ると、将来が恐くなり絶望するのです。
おかしな現象が起こっているのですね。
生きるに心配が無くなる程、生きる心配をするのです。
これが人間なのかと思ったのでした。



本日はここまで。
また何時か語れる時が来るかも知れません。
では、さようなら。




 

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煙が目に沁みる [芸術鑑賞]


この時期は煙も刺激物です。
燃え残ったカスが埃の成分です。
ダイオキシンなどの化学物質で構成されている分子。
体内に入ると免疫細胞が刺激されます。
ですから、花粉症のこの時季に嫌う物質。
煙草、たき火など、燃え難さを争った結果が煙なのです。


本日は舞台鑑賞。
スモークをドライアイスで作ってくれるなら目に刺激はありません。
でもスモークマシンを使うと、目や鼻に効きます。
ムズムズ、チクチク、グジュグジュです。

泣くようなシーンでもなくたって、涙が頬を伝います。
実際に辛い思いをするのですから、泣いてもおかしくないでしょう。
体が辛いのですから。
演じ手に共感して悲しくなっていなくても、自分で悲しいのです。
泣いてもいいでしょう。
「目が痒いよ、鼻が痒いよ」ですからね。



昔はスモークマシンは高価なので、素人は使いませんでした。
聞く所によれば昔は煙草や、線香なども使ったのだとか。
いいところドライアイスですが、地表面にしか拡散しません。
ですからライト効果を狙う使い方はできません。
今は大きなアマ劇団でも持っているくらい。
時代は変化しているのですね。


煙る舞台に映える光線。
華やいだ演出に欠かせません。
演じ手と同様に、音楽と照明が乱舞して演出をしてくれる。
いろんなモノが舞い踊ります。
それが舞台の魅力なのでしょう。
でもこの時季は辛いのです。

睫毛を涙で濡らし、目を赤くする。
シリアスは演目でないと、ちょっと変な客になるでしょう。
マスクの外れた人が増える中、居残り組の苦難は継続して行きます。


 

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コンサート [芸術鑑賞]


用事の無い今日は、知り合いに誘われていたコンサートを鑑賞です。
自分の出ない行事の観覧は久しぶりなのです。

思い起こすと、すっかりホールと疎遠になっていました。

ときたま聞くのは、ホテルや庁舎のホールコンサート。
同じホールでも、待合場所と、コンサート会場の違いが有ります。
西洋式の言葉にあてはめると、異差が不明確になりますね。


いぜんに、自分の出演していたコンサートDVDを見た時は、我ながら感動しました。
頑張っている自分の姿を見るのは、このましい事なんだと自覚したのです。
今回は知り合いの頑張り姿を見て、感動させて貰えた。
素晴らしい時間の使い方ができ、感謝の気持ちで満たされたのです。



プロの素晴らしい演奏や、歌声は貴重ですね。
自分はこの10年くらい、クラッシク系のコンサート以外行かなくなりました。
あとは、ミュージカル等で活躍している方くらい。
聞いていて安心できるものしか興味がないのです。

その点、知り合いのガンバル姿は、少しだけハラハラする。
サスペンス気分が味わえるのです。
プロのコンサートではあり得ない感情なのです。

精魂込めて、鍛錬を重ねても、もって生まれた才能は凌駕できません。
それがプロとアマの違いでしょう。
同じような力でも、一味違うし期待感や安心感も違うのです。
棲む世界が違うことを、明確に認識してしまう。

でも時間を使って味わう結果に、大きな感動の差はありません。
求めるモノや、提供されるモノが、最初から違うのです。
そのことを理解できたのは最近のこと。
プロには提供できないモノを我々素人は持ち合わせて居るのです。
だから違いを楽しめばいいのですね。


違いをあらかじめ理解して聞くコーラス。
素晴らしい時間を過ごさせて貰いました。

さて次は何処の誰か、どんな人達の歌声を聴きましょうか。
人生の楽しみが増えます。



 

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自己満足 [芸術鑑賞]


手前味噌の話しです。

今年の梅雨頃、慰問に行きました。
永年学んで来た、コーラスの披露をした訳です。
数年前から、活動の発表場所は老人ホームが主になりました。
そこでの様子を録画してくれたのです。


たいてい録画していますが、見る機会がないのです。
いろいろと事情があるのでしょうが、録画を見た事がここ数年ありません。
どんな感じなのか、少しだけ関心があったのです。


何処かの音楽祭に出演する時は、録画を送っています。
そんなときの撮影記録は、画像サイトに登録されています。
披露の模様を、勝手に登録されてしまったモノもあります。
荒い画像と、高圧縮された音声を、業務使用前提のノートパソコンで見る。
「ま~ま~」が自分の感想でした。
月二回の練習なら、こんな感じかと思っていました。



ところが、今回は違いました。
いろんな都合で2割くらい参加者が少なかった、一番少人数だった公演です。
期待薄だったのです。
貰ったDVD映像を見聞きして、感動しました。
「こりゃいいな!」と思ったのです。
自分の出演している作品見て、感動したのは初めてです。
芝居も、ソロ歌唱も今一つでしたから。


実力以上の仕上がりになるのが集団芸です。
御芝居も、自分は今一つでも、作品としては大抵Goodでした。
お客の反応を肌でも感じていたから、そう思えるのです。
これがリアルの芸能の、効用です。
御芝居とか、カラオケとか、反応が判り易い。
判別できるのです。


でもコーラスはワカラナイのです。
お客さんは大抵、無反応ですから。
クラッシックのコンサートと同様ですね。
最近はスタンディングとかあるのでしょうが、田舎だと静かな客ですから。

それに老人ホームの入居者は、すっかり脱力していたりします。
心の感じが、お世話している人にしかワカラナイものです。
表情筋も筋肉なので、使わないと反応し難いものですから。
素人には心持がワカラナイ。
間接的に感想が伝わって来ます。
そのようなものです。


でもビデオは、実力や雰囲気の何割か吸い取ってくれる。
映像で見て良い物は、実物ならば相当良い物なのです。
もちろん、映像技術で誤魔化したりもできますが、それはプロだけです。
ベタ撮りした映像には、性急力が足りない。
記録映像資料でしかありません。
技術の差が現れる世界です。


そんな悪条件でも、自画自賛してしまう。
感動しちゃった私です。

自分で歌わないで、客席から見てみたいモノです。
そりゃ~無理でしょうがね!
幽体離脱したら出来る?
歌えないか、それじゃ。




 

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廃棄広告でコラージュ [芸術鑑賞]

自分の心を無心にして潜在意識を知るにはコラージュが便利です。
特別な技術も要らないしお金も掛からない。
必要なのは手間と時間に文具です。



この技術を知って以来、定期的に実行しています。
誰に見せる訳でもないから丁度いい。
終了したら額縁に入れて、自分一人で鑑賞するだけです。



美術の技としてのコラージュではない。
自分の業としての創作活動です。
自分を知るために行うだけ。
これで判る内容が貴重なのです。




普段からコレ。と思った広告やフリーペーパを蓄積する。
一月~2カ月くらい。
思い付いた写真、記事、デザインを切り取る。
それを配置して紙に糊付け。
簡単です。



それ見て自己分析する。
何がしたい? とか、何が欲しい? とか。
何が邪魔だとか、足りないのは何か。
色合いの傾向で気分が見える。
配置で価値観や葛藤、蟠り、失念を感じる。


作る時に雑念があると駄目。
時間は30分~2時間くらい。
それ以上長いと駄目です。
無心でやるべし。

時間を区切りお終いにする。
集中し過ぎは良くないみたい。
仕上がったら裏に気持ちを書く。
雰囲気を裏面に記述する。
自己分析記録です。




自分の心に何があるか。
見える手立てとするのです。
愉しいですよ。
小学生の図画なんですから。



 

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コラージュ [芸術鑑賞]

ブログのタイトルがドンドン自分に来ているこの頃です。
何か自分の中にナニカが見つかりそうな気配。
そんなイメージを御贈りしているみたい。
何かが見つかった訳ではありません。




先日コラージュをしたのです。
美術に詳しい方なら「あー、アレね」と宣でしょう。
心理治療にも使われる手法です。


簡単に説明すると、思いついた何でも切り貼りするのです。
幼児なら大得意でしょう。
思い付いたモノを何でも貼り付けて形にして行くのです。



デザイン重視なら抽象画になる。
思いが重いと告白を図形描写する。
両者の境目が曖昧なので、気持ち先行は危険なので勧められない。
健常者のみが行える技法です。
本人的には問題が無いと思えるなら実施するだけです。





作品をネット公開するのは問題がある。
基本的な著作権に抵触する品のオンパレードですからね。
通常取扱うのは雑誌か広告、写真、クレヨンやマーカーです。
雑誌や広告は著作権や肖像権の塊りですからね。




出来上がった品を自己分析して、裏に日付と思い付いたアレコレを書いて行くのです。
人生の道標です。
暫く自宅に飾って眺めております。
色々と捻じれた感情が現れていますね。
矛盾とか混乱がある。
自分だから判りますし、専門家なら解析できる。
素人だと児戯にしか見えないのですけれどね。
私のは抽象画に極めて近いからです。
具体的な品々だと人には見せられませんね。





その作業の晩はグッスリと寝られました。
開放感が強いのでしょうが、自覚が無いのが怖いところ。
コラージュ恐るべしです。




また桜の咲く頃にトライしてみようかなと思っています。
細かい事は書きません、書けませんが結果報告とします。
楽しいオアソビでもあります。




 


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仏像様に囲まれると [芸術鑑賞]


彫刻の展覧会の手伝いをしました。
自分の作品も展示します。
沢山の作品が並んだのです。


彫刻をしたいと思いながら、偶然に見つけた教室。
それが仏像彫刻の御教室なので仏像を刻む。
自分は仏像を作りたい派ではない。


仏像を作りたい、作らねばと思った訳では無いのです。


教室に参加される方々は、基本的に高齢者です。
中年世代は若者になります。
人生の終わりに向けて、何をするのかを自分に問う。
そんな趣がある訳です。




自分は油彩画も習っていますが、美術は何を表現するかです。
彫刻も同じですね。
自己表現をどれだけ表現できたか?
それが伝わるか?
そこに主眼がある。



ところが仏像彫刻は、自分が何であったかを悼む。
自己を慎んで形にして行く。
決まり事を守りながら進んで行く。
彫刻なのに彫刻じゃない。
もちろん仏師の方々は違いますけれどね。



そんな仏像に囲まれていると、異空間のような雰囲気がある。
包み込まれている雰囲気がある。
柔らかくて優しい場所。
初めての感覚に戸惑ったのです。
お寺や美術館で美に触れるのとは、異質のもの。
これは貴重な体験だなと感じました。



何事もやってみて感じる。
これが役者にとって大切な経験ですね。
芸術観も変わるのですから。



 

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