嫌な時代になった? [コラム・ぼやき]
良く使われる言葉ですね「嫌な時代になった」って言葉。
無意識とか無思考だと口にしてしまう言葉だそうです。
現実には良い悪い時代も無くて、その場その場で好き嫌いを口にしているだけらしい。
この考え方に支配されて悩み迷って悪口を言い続けたのが、中国の思想家と有名な『孝子』らしいです。
理想の君主を探して中国をさすらったそうです。
本来は思想家でも政治家でもなくて、儀式を研究していた役人らしい。
本来の仕事を進めていると、違う場面で才能が開花してしまう事例の一つです。
しかも当人は思想家の活動をしていないから、弟子が書き記した語録が哲学書の『論語』になって残ったのです。
本来は儀式を通じて、中国の歴史をまとめた物が評価されるべきですが、実績よりも思想集の方が人気が出てしまう。
これは皮肉なことでしょう。
思惑通りの人生を歩めないもの。
そう思うのでした。