多肉植物？

部屋には緑があると良いそうです。


その話を聞いて、職場の机にサボテンを置いたのは十年位前だったでしょうか。
経過で紆余曲折があって、三種類の鉢で今生きているのは一鉢だけです。
いろんな理由で枯れて萎んでしまいました。


現在の鉢も、途中で二度くらい死んだように見えました。
緑色のサボテンが、赤茶紫に変色した時です。


ずっと室内育成だったのに、外で育ててみた結果でした。
最近のペットと同じく、野生性が消失しているみたい。


海外で見たサボテンは、毒々しいくらいに野生に満ちていました。
棘は強力で、アルミ板さえ貫通する。
針の先には雑菌が繁殖し、刺さると折れ残り、患部が化膿する毒針。
石のように堅牢で、自動車さえ粉砕する。
そんな植物でした。


ところが日本で育ったらしいサボテンは、棘が柔らかい。
触れても、滅多に刺さりません。
薄緑して引き籠りみたいな色白。
毎年冬になると、下半分が紫色になり、凍えてしまう。
春の日差しを浴びるまで、半病人です。

過去、そんな状況だったので液体肥料をあげてみたところ、枯れてしまいました。


サボテンの飼育本をみたら、栄養無用でした。
あくまでも天然の少ない栄養分で育つみたいです。
砂漠の少ない水と栄養で、ビルサイズまで数百年かけて成長できるのです。
過保護すると、病気になって死んでしまう。
面倒臭がりに丁度いい。
月に一度、１０ｃｃくらい水をあげればいい。
簡単です。


つまり、それ以上何もしなくていい。
黙って見守るだけでいいのです。

何だか自分もそうして貰いたいところ。
好きに生きるので、黙って見守って欲しい。
似たモノ同志なのかもしれません。
サボテンと私。


　

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