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あまのじゃく [驚いた事など]


天邪鬼、あまのじゃく。
説明しなくても皆さんご存知のことでしょう。
どの様な鬼なのか知らないのも、みなさん共通のこと。
人の心に住んでいる、切り離せない鬼。

人は仏性があると、仏教ではいいます。
けれど鬼が棲んでいるとは言いませんね。
人が鬼そのものなのでしょう。
この世こそが地獄なのだと言う仏話もあります。
なればこそ人は鬼であっても不思議ではないのでしょう。


こんな話を書いているのは、最近忘れていた事だからです。
今日、働きながら自分の心の動きが、天邪鬼だなと思えたのです。
昨年は何度も、心に鬼が巣食うと書いたような記憶があるのです。
不平不満がうっ積していたから、衝動的にならぬよう心を見つめていたのです。
真底覘くようにすると、暗い穴の中から鬼の声が聞こえて来るようでした。


それも今年になってスッカリ忘れ去っていたのです。
苦しいながらも、充実していた気分に浸っていたのです。
望まないけれど、望まれもしない中道に居られたからです。
道の真ん中に居た。

今年の夏は、それなりに労働が出来て忙しかったのです。
すると満ち足りた方面に傾いた気持ち。
欲が出て来ると、欲望が増殖して行く。
感謝の念とか忘れて、もっと欲しいと思うようになる。
沢山欲しいと思ってしまう。
欲山の頂が見えて、登って行きたいと考えてしまった。
質素倹約、質実剛健。
見えて来た自己課題を忘れ去ろうとしていたのです。


そこに現れたのが天邪鬼。
ちょっと顔を見せた時に、自分の視線が交錯したのです。
欲の鏡を見たら、自分が鬼になっていたのが理解できた訳です。
大きな疚しい人物になる前に、気が付いたのです。
拙いと感じた。
仏性が止めに入った訳です。



天邪鬼は自分にとって、無意識の式神なのでしょう。
鬼の面から湧き上がる気持ちが、呪詛になり鬼になる。
心の機構が見えた気がします。
気を付けなくちゃと感じました。
清く貧しく美しく。
大切なスローガンを、知らずに放棄するところでした。

心が迷い悩みつつも、鬼には御休み頂くが肝要。
15夜に月があるように、暗い心に満月で照らす。
秋空と、隙間風の心。
丁度いい風景に似合う、心象風景だと思ったのです。




 

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