一汁一菜

つつましやかな生活。
欲を出さず、文句も言わず、食事を摂る。
何か食べたいとか思わなくても、満足している。
それが一番安定的な、食事の様でしょう。

禁欲ではなく、欲望を捨ててしまう。
それが一汁一菜の食事なのでしょう。
何時の頃から提唱されたのか知りません。
時代劇に格言としてありましたが、本当なのかわからないです。
禅の思想に沿っているのでしょう。
仏教に一つである禅です、

若くて食べ盛りでは、苦渋の仕打ちでしょう。
自分も二十代なら我慢のしようもありません。
飢えて死にそうな気分になっていたことでしょう。
でも今は違います。
毎日御飯と汁。
おかずには海藻類や野菜の漬物くらいしか食べません。
肉とか魚は、注意して接種しないと、買ってさえ来ない。
毎日同じもの食べて、少しの分量で満足しているのです。


それでも痩せないのですから摩訶不思議。
飢えないのだから不可思議です。
食料とは、物の分量だけではないのでしょう。
人の構造を、自分の身体を通して理解しようとしても、わからないみたいです。



年齢とともに食欲が減退し、新陳代謝も弱まるみたい。
基礎代謝も下がって、熱も発生しないし、大騒ぎもしない。
世の中を達観する気持ちが芽生えて、終末期に向けての勉強がしたくなる。
不思議と誰もが、人生の歩みを変えて行く。
生活も変わって行くのです。
一汁一菜。
善い言葉です。



　

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