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暗闇の中に [道すがら]

郊外に出ると暗闇の深さが増します。
田舎暮らしで闇に慣れた気分でいると、山間部で驚く。
そんな闇も発展著上の国へ行くと、更に闇が濃い。
闇の濃さ、深さは認識の越えた当たりの驚きの産物でしょうか。
闇は闇だと思えばいいのでしょうか。


都市部も東北太平洋大震災の後の電力不足で味わった筈です。
最近はその戒めを忘れて、新たな光の瞬きを見ます。
年末の商戦キャンペーンで、イルミネーションが輝いています。
綺麗だと思う反面、いけないことしている気分になる。


山間部で谷間から見上げる空は木々で狭く限られた空。
その空にまたたく星々。
木々の隙間から零れる民家の明かりが蝋燭のようです。
初冬の肌を刺すような痛みの中で、温もりを空から感じます。


民家からの明かりは蝋燭ですが、星々はLEDみたい。
童話マッチ売りの少女の明かりは、マッチの光。
都市部で空を見ても星が見えなかったはずです。
星あかりの感動を得られなかったのかなと考える。
田舎では星が綺麗でも、町では室内からの木漏れ日。
天からの光は遍く人心を照らす。
家の光は居住者を照らすだけ。
光の格差を感じます。



闇の向こうには見えない何かがある。
目を凝らすと次第に見えて来る。
星明りが有り難く感じるようになる。
眩しくなくとも光があればいい。
凝らして見ればいい。
そんな気になるのです。

闇は恐れる対象では無い。
恐れは心の中から来る。
闇に慣れる猶予があればいいみたい。
優しい気持ちが恐れを和らげる。


星のまたたきに喜べる闇夜。
山間部に行った甲斐を感じています。




 

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