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猫目線 [道すがら]

夏場は日影を好んで潜む猫です。
今頃になると昼間に日向に居る猫。
姿を晒しているのです。


今風に言うと危機管理意識の低下と断言できます。
リスクが高まっているのに転寝している。
だから人の接近を間近になるまで気が付かない。
目覚めて慌てて退避するのです。



寝ていても民家ならばトンビに襲われる心配は無いでしょう。
危険人物は犬と人間の子供くらい。
だから大人の人間見ても一瞥するだけで、目蓋を閉じる。

こちらとしては舐められたと感じてカチンと来るのです。
哺乳類同士の敵愾心が目覚める瞬間です。
だから、足音を立てて急接近して見る。
野生の勘が発動して脱兎のごく逃げるのですね。
猫が兎になる瞬間です。


昔の腹を空かせたノラを見て来たオッサンとしては嘆かわしい。
猫の肥満度が上がって精彩が一切ない。
惰眠を貪るオッサンと同じです。
仲間になったと言ってもいい。
想定外に対処できない。



平和は猫の肥満に現れるのか。
震災地の猫は野生化しているのかな?
そんなことを考えながら散歩しているのです。
猫みたいに肥満にならない為ですね。
もうなっているけれどね!




 

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