鉄馬の手入れ [乗り物系]
毎朝気になる自分のオートバイ。
少し前までは人生の中核だったオートバイ。
オートバイに乗る為に日常生活を遣り繰りしてた。
20年もの長い趣味である。
増えたオートバイお台数も、
今年の冬に見直した為、半数程に減らした。
減らした際は感慨深いものだったが、
数ヶ月でその気分も失われた。
忘却の力の強さを知り、
今後の人生の手助けとして、安心できる存在だ。
大抵の記憶は薄らぐが残る、気分だけは忘れてしまえる。
悲しい事も、嬉しい事も記憶だけ欠片が残り、
感情は捨て去れる。
思い悩む事は時間が償却してくれる、
事実だけが残るのだ。思い出として。
今は舞台に向けて気持ちが向いているから、
気持ちはオートバイに向いていない。
公演が終了し、春が訪れたらオートバイを楽しもう。
舞台の事は記憶に留め、過去に流してしまうのだ。
新しい自分になって生きる為、捨てるものは捨てる。
新陳代謝を忘れない、過去に引き摺られない為に。
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