曇天に満開の白梅 [コラム・ぼやき]
北関東では雨らしい雨が降らない2月。
とうとう花粉症が始まり、降雨を望む時季でもある。
辛い季節の到来だ。
仕事先の近所の宅地後に、取り残された庭木がある。
その梅の木が満開になっていた。
一気に開花する桜と違い、梅はジワジワ花を咲かせる。
10日以上掛けて満開となった。
まだ蝶も蜂も飛ばない季節に開花した梅の木。
受粉してくれる昆虫は未だ来ず。
「待ち人来足らず」そんな状況だ。
木の周辺には甘い、軽やかな香りが充満してる。
心穏やかにする香り。
枝に梅の実が実ると、違う香りを漂わせてくれる。
二度も香る木。果樹の木だ。
曇天の空に梅の白い花が生える。
不思議と空の色に影響されない燐とした美しさ。
個が引き立つ花木である。
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