のんたいとる？

　
人間は権威が大好きな生き物です。
家畜に冠やベルトを撒いても喜びません。
これは屠畜されると思って、騒ぎ立てるかも知れませんね。
　
権威にすがる気持ちは『恐怖』からだと宗教学の本で知りました。
近代心理学だと『自己承認要求』だと判断するのでしょう。
旧心理学だと『過去』や『深層心理』に原因があると考えると思います。
　
当事者でも無いのに大騒ぎをするのは、何かの権威付けが壊れるからだと思います。
玉遊びの成績くらいで、生き死にの騒動を起こす大衆や愚民は後を絶ちません。
ゲームとかスポーツとかは、幼稚な思考が無いと心を揺さぶられません。
　
創作に関わるのに、心理学や伝統文化、因習、宗教の知識を深める必用があります。
すると不可抗力で『感動』や『恐怖』が薄れてしまいます。
漠然とした対象に冷めて、具体的な現象に恐れが向くのです。
　
知る事は力を得ることですが、問題点に気が付いてしまうものです。
知らないでいることは、正体不明に惑わされますが解決不能に至り難い状態です。
知ったが故に、理不尽や不条理の本質を見て気が付いてしまうのです。
　
古代の中国にある老荘思想ですと『知らぬが仏』を推奨します。
一般大衆や平民が安寧に暮らすには、余計な知識は無用だと説きます。
　
日本の学校教育は無駄に無用を詰め込む知識教育です。
使いもしない知識の自慢ばかりです。
学問のための学問です。
　
世の中の事は、世に出て必要な事だけ知れば良い。
そう思うのでした。
作家とは嫌な仕事を引き受ける職種だったと、今にして知ったのでした。
　
憧れの仕事は、怖いですね～。