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濡れ友とは、地獄なりけり [道すがら]


 
大人になるってことは、友を見捨てる能力を持つ事。
今日の雨が降る道で知った真実でした。
 
小学生は傘を忘れやすいものです。
大人になるほど雨具を忘れないことや、危機管理の行動を取るモノです。
それが良く分るのが、朝に薄曇りで昼から雨になる事ですね。
 
低学年の小学生ほど、こんな天気の時に傘を持ちません。
さて帰宅時にどうするのか?
しかも忘れ物の常習犯は男の子です。
 
集団下校なのに走って帰るのが男の子。
女の子は傘に入れたり、入れて貰ったりします。
微笑ましい行動を道行きで披露してくれるのです。
 
高学年の小学生だとどうなるのか?
男の子は「春雨じゃ濡れて行こう」と堂々と濡れ鼠姿。
帰宅して母親に叱られるか、鍵っ子なら着替えが上手く行かずに風邪を引くのです。
挙句に家を濡らして母親に怒られて、風邪を引いて心配されて叱られるでしょう。
何をしても「葛藤」のネタを作り出します。
 
女の子だとどうなるのか?
身体が成長した女子には、子供傘は小さい。
仲良しが傘を持たないと動けなくなるのです。
挙句は、同じ方向に帰宅する子同士だと、傘を持つ子が傘を射さないで仲良く濡れて帰るのです。
その様を道で見掛けて愕然としたものです。
 
大人になるとこんな忖度を覚えるのです。
 
 
一緒に傘に入って帰ろう。
この傘だと濡れちゃうからいいよ。
誰々ちゃんは、先に帰って。
……(二人竦んで動けない)
傘を持たない子が耐え切れずに、走リ出し帰る。
後を追う傘を持った誰々ちゃん。
追い付かれた傘無い子と、全力で追いかけた誰々ちゃん。
誰々ちゃん濡れちゃうよ。
もう濡れたから大丈夫。一緒に帰ろう。
ウン。
 
 
見ていませんが、こんなやり取りでしょうか。
子供時代の傍観者目線を思い出し、やりとりを復活させると、上記の寸劇ができあがります。
愚かな忖度ですが、これが出来ないとやがて女子友からハブられる様になります。
子供時代には、女子のやり取りが全く理解できなかった私ですが、今なら想像ができます。
 
だから破滅の幕開けは、この一言で始まります。
 
誰々ちゃんは一人で傘射して帰った。
 
 
男の子だとどうでも良い出来事ですが、女子中学生以降には死刑宣告でしょう。
これを防ぐには、母親や爺婆が学校に車でお出迎えするしかない。
親友を連れて遠回りして帰るのです。
こんな経験をして学生生活が地獄になった女性は、娘に最大配慮します。
だから雨の高校前では専業主婦の車で大渋滞になります。
中学だと離れた場所で父兄の車両が大量待機しています。
それが田舎の風景です。
 
こうして迎えに来ること来られない子の間に、お迎え格差が生じます。
男女共同参画の女性働き方改革が、家庭や子供関係に地獄をもたらす事を政治家も学者も知りません。
学校と言う現場を見に行けば、簡単に理解できる事です。
働き方改革は、地獄の一丁目政策ですから。

こうした現実は、現場を見に行かないと理解出来ないのですね。
 
雨音に地獄の足音と、子供世間の縮図を見る訳です。
想像力は貴重なネタを、私に与えてくれました。
「子供を甘やかすな」と言うのは簡単ですが、現実は理念で動かない。
正しい思考は「触るな、見るな、みんなで放っておけ。」ですね。
 
どうにもならない事を何とかするのは、人・物・金の無駄使いなのですから。
家の中に、多目のタオルを用意するだけで充分でしょうね。
鞄の中身に折りたたみ傘を二本、強制的に突っ込むしかないです。 
 





 

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