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脳内での補正力 [驚いた事など]



今日は午前午後と2本のDVDを鑑賞です。
もう10年くらい前のハリウッド・アクション作品です。
楽しく見ていながらも、どこか冷めて分析する私です。
昨日もブログに書きましたが、これが作家脳なのかと思うのです。

その間にカズオ・イシグロの、NHK白熱教室も確認です。
昨年のノーベル文学賞作家ですね。
作家としての取り組み方や考え方を、学生達に述べていました。
 
共通して言えるのは、空想の力です。
どうしてフィクションを書く、作るのかです。
ノンフィクションや、ドキュメントではないのか?
 
そこに物語創生のヒントがあるのでしょう。
自分は工作物も好きなので、彫刻や模型も作ったりします。
それ以外にパズルとか組立ブロックも好きです。
これらは現実の模倣ですよね。

嘘話も現実の物品も皆同じ趣味趣向です。
世の中に在っても無くても構わない。
衣食住の最低限に関して、何も困らない無用な事柄です。
でも世の中に在るし、決して廃れません。
 
映画やアニメも漫画は、コンピュータ系で描く時代です。
特殊撮影も三次元映像で、視覚操作をする時代です。
眼からの情報を騙す技法です。
 
まるで本物みたいな映像や、綺麗な描線が特徴です。
技術の進歩が、視覚系の嘘を許して来たのですね。

ところが最近思うのです。
特撮映画や、手書きの漫画・アニメは駄目なのか?
逆に手作りに価値が生まれています。
唯一の存在を複写して製品にします。
他にはない一品で、逸品だから希少価値があります。
制作の過程が見える、手技の跡が分るのですね。
 
美術品は、特にこの作家の手技痕が珍重されます。
荒さが残っているから、過去を推測できます。
想像力や妄想が強い程、過去が脳内に見えるのです。

そして不足する現実の欠点を、脳内補正して脳内描写します。
触っても居ないのに手触り感を感じてしまう。
冷たい石や金属に、温もりを感じ取るのです。
子供に出来ない、大人の芸当です。
一般人に足りなくて分らずも、作家には震える感動を与えます。

偉大な作り手であればあるほど、分る凄さ。
一種のタイムカプセルやタイムマシンでしょう。
 
だからCGで手を込んで作るほど、玄人は冷めて見てしまう。
特撮の方に、間接的な魅力を感じ取ってしまう。
続にいうところの、玄人ウケですね。

巨大な製作費を掛けた米国の映画より、素人特撮の方に魅力を感じる。
逆転現象が起きているなと、作品を見ながら思うのでした。
それにアクションが派手になるほど、漫画だなと思えてしまう。
リアルさが失われて行くのです。
 
こうした捻くれ思考が、作家魂を刺激するのです。
因果なモノですね~。
 





 

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