責任感が、人を貶めるのですね

時事ネタは取り上げないのを方針としています。
でも朝のニュースを見て、で考え込んでしまったのです。
吉田選手の直後のインタビューでした。

日本の主将で金メダルを持ち帰る……ウンヌンと語った時です。
前回のオリンピックと違い、過負荷になっていたなと感じました。

雑誌にも奇行が語られていました。
凄く変だと思われていたのです。

明らかに鬱の症状ですね。
医者でないから断言はできないのですが、間違いないでしょう。
統合失調気味の行動も見られるでしょう。
かなり深刻です。

体重別に下の階級から金メダルラッシュでした。
伊調選手が金を取ったのも大きかったですね。
完璧に追い詰めてしまったと思います。
無名選手で吉田選手の後輩が、先輩に力を貰ったと言うのも逆効果でした。
追い詰められていたのに、後追いで追い詰められてしまったのです。
逃げ場が無い状態です。

完全に霊長類最強だった前回と違っていました。
壮行会で目に力が無かったように見えました。
不安は力を出し切る起爆剤ですが、腐らせる効果もあります。
体力的に限界を感じても、国内最強だったのが災いしていたのでしょう。
近い処に、最強のライバルがいないと、弱くなるものです。
引き際の思考にも、最強のライバルが国内に不可欠です。
切磋琢磨は、辞め時を自己判断させてくれるのです。

弱くなっても競技を続ける覚悟があれば、あんなに悲しんだりしません。
有終の美を求めると、時を謝る可能性が高いのです。
難しい判断で、凡人には見極められません。

表彰台でも悲しみに暮れる選手を見て思いました。
不幸な終わり方をするものだと感じたのではないでしょうか。
過去の栄光を、すべて台無しにしてしまったと思っているのでしょう。


これが競技なのだと、初めて知ったのかもしれません。
殺人技の競技なら負けて死が訪れるだけです。
でもスポーツは生き永らえねばならない。

無事に帰国して、再起を考えて貰いたいものです。
そうでないと、生きる力を失ってしまいますからね。
世界最強を得ることは、恐ろしい結果をもたらすものです。

自分は、凡人で良かったとつくづく思います。