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物の流れを見ながら [道すがら]


流通に関しての話しです。

物が出発点から終着点まで送られます。
生産地と消費地。
発送者と受け取り人。

この送達時間が短いほど、希望の品物が手元に早く届きます。
この30年で小物荷物の配送速度が上がっています。
自分が少年期には到底理解できなかった早さで物が届きます。

この頃の通販は、郵便で品物リスト送ってました。
物が届くのは、早くて2週間、大抵ひと月掛かりました。
今はネット注文して、早い時は翌日配送です。

この状態に違和感を抱いてしまい、未だに疑念が拭えません。
状態を理解しても、心で拒否をしています。
こんなに早く届いては、困ると思っているのです。


何を言わんがやと思う、読者の方も居るでしょう。
でも思うのです。
この状態を異常と思えないと、問題なのです。

それは何故なのかは、2011年の大震災で痛感したのです。
早く届く構造が、大きなリスクを背負ってしまったのです。
大きく便利な構造は、少しでも不具合を起こすと、波及効果甚大なのです。
修復にも大きな労力と、費用、時間が掛かります。
関わる人々にも、大きな心の負担を掛けてしまいます。

構造内に、人の姿が見えないと、苦しみも伝わらない。

暗中模索に至るのです。

軽薄短小が喜ばれた昭和終期。
平成の御世も既に四半世紀が過ぎました。
振返って見て、異常さを感じ取ってしまい、心苦しいのです。

もっと不便で、ユッタリしていてもいい筈です。
これでは地獄の火車と同じですね。
急ぐほどに火力が増して、亡者を強く焼くのです。
現代もさながら地獄の様相を呈して来ました。
軋轢できしみ音が聞こえて来るようです。
無駄にぶつかり、圧力を相互に増しているとしか思えない。

流通体系が確実に機能しているので、遠方から荷物が簡単に届いてしまう。
これでは地産地消が進まなくて、デフレが解消されません。
構造的な弱さが、弱点になるばかり。
大きな資本に掻き回されるばかりです。

一般的にはどうでもいい事例かも知れませんが、ふと思い悩んでしまいました。




 


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