大風が吹いているから [道すがら]
台風が遠くに感じる、今日の関東地方です。
昼過ぎから東の空が雲で一杯に見えます。
それも積乱雲ばかりです。
海岸線地域は、台風の雲の影響を強く受けているのでしょう。
だから雲に包まれて見えるのです。
そして田舎の我が家付近は、活動的な天空ショウを見て驚くのです。
災害は遠くから見ると、神の力を感じ、しかも美しいと。
きっと天罰を受ける都市は、こうしたスペクタクル情景の真下にあるのでしょう。
災害の当事者には、美の感覚を得ることはありません。
単なる冒涜や凌辱でしかありません。
けれど傍観者には、物珍しい光景なのです。
東京大地震が来て、首都機能が燃え上がる時は大きな炎の舞いを見られる事でしょう。
命が燃える悲しい火ですが、炎は炎で何の違いもありません。
目に映る光景に、自分の心情を重ねるだけです。
かの大戦争で日本が炎に包まれた時も、山の斜面から見えた夜の光景は美しかった。
そう戦争経験者が教えてくれました。
不謹慎でも不条理で理不尽でも、炎は美しい。
まぎれも無い事実こそが、恐怖の証なのですね。
コメント 0