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焼き直しをすると [本・執筆]



過去の作品に手入れをしています。
写真でいうなら、焼き直しでしょうか。
この焼き直しも、金属系刃物の打ち直しから来ているのでしょう。
硬い鋼鋼が擦り減ると、足し変えて打ち直す。
昔のリユース作業です。
 
次作の小説や脚本、原作物は今見るとガッカリ物だったりします。
それは技法が拙いからであって、着想は悪くない。
表現は何を書くよりも、どう描くかが重要なのです。

そもそも新しい物語なんて、この世にはありません。
人類の英知が1万年くらいあって、文化活動も分っているだけで7千年です。
遠い神話の時代から、同じ話を手を替え品を変えて描いてきたのです。
自分のオリジナルだと思っても、過去作品を探すと必ずあるそうです。
できる事は、登場人物と時代性の変化だけです。
人間はこの1万年変化が無いらしいので、英知も枯渇している。
そう考えて間違いないらしいです。

変化したのは科学技術の蓄積だけです。
新しい技術が、新たな技術を生み出し続けて行く。
技術者も科学者も、過去に縛られ、ベルトの上を流れる品物です。

自分の様な遅い始りの作家も、過去に見聞した作品の蓄積がアイデアです。
勉強で書いた習作を読み返すと、自分の流れが見えて来ます。
何が出来て何が出来ないか、朧気に見えるものです。
身丈に在った作品を、アレンジしながら作るだけ。
料理等と変わりませんね。
材料をどの様に活かして創作するのか?
それだけです。

だから困った時や、時間不足の場合に旧作が役立ちます。
冷蔵庫の余り物料理みたいに、技で創意工夫するだけ。
それが得意技になって育ち、伸び上がるのでしょう。

自分流は、過去の自分の成長譚でもあるようです。
 



 


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