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昔の映画 [TV番組・映画]


以前に勧められて読んだ『松本清張』の『砂の器』。
小説を読んだ時は、妙に読後感とか、小説の構成とかに疑問を持ってしまいました。

ネットで調べたら色々な意見があって、参考になりません。

何を求めるかで作品の評価は変わります。
そんな当たり前の事を忘却して調査した自分です。
思考力の低下を理解するに留めるばかり。

121125「砂の器」本DVD.jpg

自分が取組んでいたのは、物語のプロットに関してです。
小説でも、脚本でも、進むべき方向性や媒体、対象年齢や世相。
定める先が、コンセプトが変われば、プロットも変化して行くもの。
練り上げる時間や、チームが変われば、更に変化するもの。
大人の都合とか、取り上げる題材で回避する条項もある。
何事も創作活動は奇奇怪怪です。
ましてや耳目を集める人ともなれば、社会的責任もあるでしょう。




諸々の要素を検討すると、物語のベストが社会的ワーストになる事も有り得る。
原作が優れていても、映画や漫画にすると、出来る事と出来ない事もある。
プロデューサーの狙いや、監督の狙い、脚本家の狙いも皆違う。
総合創作活動の限界もあります。




長々と前置きが長くなりました。
見た作品は昭和49年の映画です。
調べるとTVドラマとか沢山該当する作品です。
人気の題材なんですね。


プロットや演出を考察しながら見勧めました。
140分に収めた意図とか考えて、取捨選択した原作を思い出す。
監督や脚本家の思考の一端が見えて来た感じが判ります。
そのために、何をさせたくて役者を選んだのか。
会社の都合で役者を選べなかったが見えた気がした。
あくまでも一方的な自己推論ですけれど。
敢えて何も記入しません。




それ以外の感想ですが、本当に時間を掛けて長い原作をまとめたもの。
予告編に構想17年とありました。
映画にする苦労はこんな物なのかと、恐れを感じたのです。
原作があると逆に大変だな~と。
オリジナルで映画を作りたいですね。
メディアにはメディアに沿って作品を作るべきです。
メディアミックスの弊害は決して克服できない。
商業作品のジレンマを感じた作品です。





アマチュアが好き勝手に何でも手出し出来る時代です。
映画だって、ドラマだって、漫画だって、小説だって、舞台だって。
好きに作って発表できる時代です。
作品の尺だって一切自由なのです。
アマチュアならば。
プロは制約の中で七転八倒する。
苦労した見返りが余りにも少なそうです。
この作品を見ながら、そんな落胆をしながら、圧倒的な表現力に感動していた。
やっぱりプロって凄いなって!



セミプロ宣言してプロの入り口に立って、ビビりまくっている自分。
創作活動の仲間に入るべきか、止めるべきか悩んでしまいます。
自分の目は既に素人の娯楽目ではない。
引き返せない所にまで、既に成長しているんですけれどね~。




あ~怖い!
商業作品活動ですネ。




 

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