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女役か [公演の想い]

先頃の芝居稽古でカミングアウトした方の役回りをエチュードの中で演じたのでした。
演出家から上手だねと云われてたのですが、一般的なTVで見聞きした捻りも何も無い演技をしただけです。
上手と云う意味合いが社交辞令なのかと思ってました。


で本日。


プレ公演向けに、箱書き出しの短編脚本が手渡されたのですが、タイトルにある役回り。
何処かにありそうな事例で、女と偽って働きに出る男性の役が来ました。
見て判る違和感が重要な演出で、シリアルな物語に滑稽さを醸し出す役です。
不自然さをリアルに押し込める、演技派の中の演技派がやるような役です。
自分のような中途半端役者には、荷が重すぎる役だと云えますネ。!




台詞は少なめですが、主題に逸れた独白や無声対処行動の場面があり苦労しそうなのです。
これが本公演用に作られた脚本では無いそうですが、何かの大切なキーワードやモチーフなのは読むと理解出来ます。
物語の流れを妨げぬようにしつつ、自分を表現し、存在感と、場面の無駄も防ぐ。
しなけりゃならない課題、難問のてんこ盛り。


配役は、フレッシュな方々にストーリ前面に出て貰い、慣れた方々が後ろで支える構造。
TVドラマと同じで、新人さんを育てるプランニングで構成されてます。
ベテラン組みは見えない大役をするのです。
裏方が重要なんですネ。




ベテラン役者が揃う舞台だと、主役は大抵ダイコンで決まります。
演出と脇固めが重要で、働き具合、支え具合で作品の可否が決まる。
演じるのが玄人が多い程に、主役は新人でもバランスが取れる。
初々しさがエッセンスになるのです。
昔のNHK朝ドラや民放の9時代ドラマがそれ。


大手芸能プロの新人が幅を利かせるTVドラマと同じ方式です。
オジサン連中が下らないと言って見ないけれど、子供や女性に大受けする作品群。
脇固めがどれだけ重要で効果があるか、監督や脚本が優れてないと、物語がボロ丸出しになる恐れがある。



これも県内の演劇界の底辺拡大を図り、演劇文化の振興と素人役者の育成を図るのが大きな目的です。
今回は、前回ともその基本理念があるからこそ、こんな構成になったおでしょう。
主役や重要な役者の育つ困難が目に見えて来るようで、痛々しい予想です。


自分の出演場面は軽く流されて、役者が個人的に工夫して演出家に見世て了解を得るしかありません。
時間不足になるのだから、役者同士のディスカッションが重要になります。
演技しながら演出の方向性も探るのです。
これは苦労な事なのです。



SUB演出家をしながら影でも新人を支え、本番では出捌けや動きの意図、解説もしなくちゃならない。
照明や舞台での見え方とかも、親切丁寧に教えなきゃならない。
先の公演も裏方で、脚本や時計見ながら走り回ってましたからね~。


自分は客に演技見せるのが数分でも、裏方は幕前からズット気配りです。
震災直後に、裏方にと、気苦労の多かった前回の公演。
今回も同じ事をするのでしょうね。
これも勉強の一環なんですけれどね~。!

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