書評「あの世の話し」佐藤愛子+江原啓之 著 [勝手な思い込み]
以前、佐藤愛子さんの本を読んでから、
続けざまに購読した本です。
スピリチュアルのブームに乗って出版社が文庫化したようで、
1998年に刊行された本の文庫版です。
佐藤さんは文学界の女傑、
江原さんはスピリチュアル・カウンセラーです。
「あの世の話し」
佐藤愛子+江原啓之 著
文藝春秋・文春文庫
381円+税
以前に読んだ佐藤さんの本は
「こんな風に死にたい」でしたから、
人生の末期に思い悩み始めた老人の疑問と回答に、
自分も興味があると判ります。
若い頃、幼少時代から幽霊やお化けに興味があり、
よく本屋で妖怪本を読みました。
未だにそれが尾となり引きずる人生。
人生の苦悩の一つに「未知に対する不安」があります。
大きくて振り払えない問題です。
科学技術が如何に発達しようが、
永遠に解決出来ない問題の一つですね。
如何に知っても、その先に「未知が現れる」のですから。
宗教でも占いでも、問題解決の糸口にはなりません。
だからこういった本に興味が沸いて、
手に取り読んでしまいます。
例え問題が解決しなくたって、
信じても、信じなくても、良い悪いは別にして、
将来に悩む問題を「今から知り悩んでみて」は如何でしょうか。
文学界で威勢の良いことで知られる佐藤さんでも、
老いと死で悩む、苦しむのです。
どの切り口からでも読める、薄い厚さの本です。
チョコット読んでみては。
何かに期待して。
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