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心の扉を開けるには [本・執筆]

静かなお盆になりました。
雨に警戒する地域や、台風の影響下の地域もあります。
暑くて苦しんでいる地域もありますね。

それに今日はお盆で、終戦記念日です。
オリンピックや野球にゴルフにと、忙しい人もいます。
過去に根差した歴史的な日も、単なる記念日に落とし込められます。
それを歴史認識と言うのでしょうね。
 
世界の歴史として、書籍に乗らない記念日とかあります。
自分史です。
四半世紀くらい前に、サラダ記念日が流行ったのでしょう。
忘れた頃に復活するのが、自分史です。

つい最近は、自分史をまとめる運動も起きました。
結構流行って、図書館にも手引書が置かれています。
歴史的人物になれたら、研究者が調べてくれる自分史です。
一般人は、自分で編纂しないと記憶の彼方に消失します。

タイトルと違う話にまとまりそうなのが、私のブログです。
でも今日はチョット違います。
前振りの記述が伏線なのです。

自分史を思い起こそうとしても思い出せないでしょう。
現代史の本でも出して、生まれた年から事件事故や世相を見ると思い出したりします。
これを脳科学でエピソード記憶と言うのだそうです。
幼児期の事でも、何かの拍子に記憶が蘇ったりするそうです。

過去が今に影響を及ぼすのを、トラウマと言います。
記憶がよみがえると、トラウマの原因も一緒に噴出したりします。
地下埋蔵物が、地下水や温泉と一緒に出て来るようなモノです。
思い出したくないから、思い出さなかった。
忘れたふりをしていたりします。

また自分の記憶を改ざんして、あたかも偽装するような思いで作りをしてしまう。
嫌な事を回避したくて、記憶を操作して歴史を変える。
これも歴史認識です。
中華民国や朝鮮国民が大好きな歴史認識です。
歴史確認と云わないことが、歴史改ざんである証拠の行動です。
歴史は書き変えられるのです。
脳の待避行動の一つですから、行動否定できません。

正しい歴史や記憶を呼び出して、改ざん歴史を修正するのは容易でありません。
トラウマや否認も一緒に出て来てしまう。
寓話の『花さか爺さん』や『舌切雀』と同じです。
清濁併せて吹き出すのです。

自分の行動に何らかの違和感や、嫌悪感がある場合。
もしくは親しい他者からの、キツイ指摘を受ける事。
性格に起因する行動。
これらで社会生活に支障がある場合。
支障を引き起こす場合に、過去に捉われていると考えます。

近代心理学で治療を行う場合に、過去の自分や環境と向き合う事になるのです。
向き合って、何らかの指針を得る必要があります。
安易な自己啓発活動で、プラス思考なんて言っても何の役にも立ちません。
表面にマジックで色を塗る様なモノ。
風雪に耐えかねて、直ぐに剥げて地金が見えてしまいます。

向き合った後に、殻を破ることが大切です。
破れて次に進めると『扉を開く』と比喩で表現できます。
安易なプラス思考は、単なる気の紛らわしです。

今日は日がな読書しながら、小説・脚本術の本を読んでいました。
そこに書かれている一つが、自分の殻破りでした。
過去の自分が、今の作品を生み出しているのです。
辛い過去や、忘れた記憶が作品作りを邪魔します。

とにかく平凡なる起伏の無い作品を作りたがるのです。
自分の過去が、今の自分を作り傷に触れぬように防護するのです。
起伏を持つ人生に、喩え創作行為であっても待避行動を取ります。
何処かで見た物語や、起伏の無い作品を作らせてしまうのです。

自作品を読み返して、下手を通り越して失望感に苛まれる。
上手下手の手前に、大きな壁や溝が立ちふさがっている。
最優先に取り組むことは、自分の過去を見直す事でした。
書き方の習得は、立ちふさがる過去の自分を承認することです。
怯えて傷付いて倒れている自分を、起き上がらせることでした。

小説・脚本の指南書を読んでいて、深層心理に向き合えと読まされるとは。
思いも掛けない出会いとなりました。
自分の作品がツマラナイ原因が、自分の心質にあったとは。
まさかの終戦記念日でした。

つまり自分は過去の自分と、知らず知らず戦い続けていたのです。
戦いの火ぶたは、物心付く頃から休むことなく続けられていたのです。
今が過去になる度に、戦闘が繰り返されていた。
死没するまで続けられるのです。
今が過去になる限り終わらない戦闘。

この事実にも驚きました。
教えて貰えるまで、気が付かなかった事実。

もう戦争はこりごりです。
真実の戦火の最中は、心の中にありです。






 


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