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停滞感 [コラム・ぼやき]


最近のブログは後ろ向きなタイトルが多くてすみません。
心に隙間風が吹いているのでしょう。
理由は分かっているのです。
書いている作品が陰鬱なものばかりだからです。

不思議なものです。
人は陰鬱な作品を読んで、カタルシスを感じて満足するのです。
終わりに、主人公が微かな希望の光を見たりすると、何故か感動するのです。
ならば。最初から希望に満ちた作品を読めばいいでしょう、と思うのです。
ところが登場人物が困らないといけません。

底辺から始まって、上り詰めてから転落。
そして立ち直ってから困難に向かい、見事に挫折する。
挫折を味わい、低迷していると、誰かに助けられる。

そこからもう一度困難に向き合って、願望を達成する。
達成した成果を元に、始めの課題点に立ち返る。
見事に課題や困難を克服して、希望を見出す。

物語として、課題や成果に向き合うところで書き終えて、残りは読者に委ねる。
こんな形が最近の傾向でしょう。
これだと、人気が出れば次回作が書けます。
バリエーションとして、遠い未来に続編を書く切っ掛けにもまります。
現代の特徴として、ハッピーで終わると、子供向け作品と揶揄されたりします。

嫌な気分で読後感を得る作品が好まれています。
世の中が殺伐としているので、自分よりも不幸な人物を求めているのでしょう。
私の方が、この登場人物よりもマシと思いたいのです。
不幸な時代ほど、災害や紛争に心配りをすすものです。
幸福な時代では、不幸な者は愚か者として蔑まれるものです。
子供向けの作品も、発展型のハッピーエンドが好まれます。

そんなことで、書く側は自ぢの反対側を生きなくちゃならない。
脳味噌の中は常に、時代の逆側か底の方にいて、世の中を見つめるのです。
自分で執筆しながら、辛くなって仕方ありません。
物書きの行動は、辛く険しい道を敢えて行く人々のようです。
自分で立って見回して、初めて理解した事実です。

だからでしょう、気持ちが陰鬱のまま上昇する気配がない。
体の調子もずっと良くない。
何となく気重で、体も重くなるばかり。
ストレスが溜まるのですが、理由が見出せずに二重苦なのです。

きっと、執筆を止めてリハビリすれば治るかも?
原因の無い苦しみの世界に向けて、突き進んでいる気がしています。
作品を作り終えて、推敲するのも苦痛です。
脱稿しても解放感が一切ない。
それがゴールでなくて、スタートだからでしょう。

初心者の時は脱稿して、幸福感に包まれました。
投稿しても、一次が越えられずに何度も失望を繰り返していると、辛くなって来ます。
達成感が皆無だからでしょう。
サラリーマン仕事だと、細かい達成感が得られるのですが、芸術系にはそれがない。
いつまでも、先が見えているままです。
蜃気楼や逃げ水を追い掛けているだけです。
永遠に目標を通過することがないのです。
目的に到達できる、気がしません。

これが作家の気分なのかと、素人なのに到達できた気がしています。
これは達観と呼べません。
茫然自失に近い気がしています。

月曜日から愚痴を書いてしまいました。
では、また明日。




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