雑誌を見ては

「男は永遠に子供である」そうです。
半世紀以上生きてみて、実感する言葉ですね。
特に自分のような趣味人は、死んでも子供のままだと思うのです。
森の石松ではありませんが「馬鹿は死んでも治らない」のでしょう。

膝を悪くした原因のトップがスキーでした。
次がオフロード・オートバイです。
トドメを刺したのが、ダンスでした。
還暦前に膝が壊れて修復せずに、高齢者と同じようになっています。
年末では歩くのが、そうとう困難になっていたくらいです。

そんなになってまでして、過去の趣味への興味が尽きません。
いまだに書店へ行けば雑誌を覗くし、ネットでも探し当てするのです。
もはや引退状態ですから、心残りを排除して、新しい人生を見定める必要があるのです。
改善を図り、違う人生を進むべきだと知っていつつ忘れない。
後悔も自責の念も無いのに、思いが切れない。
これを大馬鹿として、他に言葉が見つかりません。

そもそも創作活動している身ですから、妄想や空想はお手の物。
脳内に仮想空間が作って、幾らでも遊び倒せるのです。
テレビゲームなんぞしなくても、脳内で遊べるのです。
それには新しい情報が必要なのです。
だから雑誌を見てしまうのです。


世の中が不景気に寄り、趣味を排除してきました。
コンビニの棚にあるのは、女性ファッション誌とテレビ番組表。
健康と色欲雑誌に、ゴシップ誌と漫画です。
漫画でさえ、かつての1/10も置いていません。
男性趣味の雑誌なんて、殆ど消え去っています。

更に怖いのが、自己啓発の本が並んでいる事です。
世の中すべてで、身の丈伸ばしをしようとしています。
飲みない身の丈を、引いて伸ばせば、枯れてしまします。
中国の諺話しにもありますね。
麦の穂を引いて伸ばして、枯らせた男の話し。


どう足掻いたところで、成長できないモノはできないのです。
あるがまま、そのままでよいのです。
散々巷に「そのまんまでいいよ」と書かれていたのに、スッカリ忘れてしまっています。

治らないものは直せない。
伸び無い物は伸ばせない。
あるがまま。
そのまま。
馬鹿も治らないのですね。

結論に行き着いたみたいです。

前だけ見るのは止めて、全方位見て活きて行きましょう。
　

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