散髪して [コラム・ぼやき]
貧乏な自分としては、この数年千円カットに通っております。
本当は髭が濃い自分なので、シェービングして貰いたいのです。
プロの持つカミソリで、髭を綺麗に整えて貰いたいのです。
髭に研ぎ澄まされた刃が当たり、綺麗に切り取られる。
電動髭剃りのような、挟み千切りではない髭剃りです。
毛根周囲の皮膚も、一緒に刈取られてしまい、しばらく痛みがあります。
でも翌日には皮膚が再生して、ツルツル気分を味わえるのです。
そして耳たぶ裏や、顎の後ろに、うなじの毛。
これらが綺麗に剃り取られて、襟に引っ掛かりが無くなるのです。
首の回転が滑らかで、油を縫った回転軸の気分になれます。
しかし千円カットでは、これは望めません。
自分で、風呂の際に安全カミソリで剃るしか手立てがありません。
鏡を見ても、陰にある毛は見えずに感覚が頼りです。
上手く行っても行かなくても、判断できません。
ツルツル気分になれないのですから、概ね失敗なのです。
負戦国武将のように、自刀気分で心持ち良くありません。
失敗してカミソリで首筋を傷つければ、更に落ち込んでしまうでしょう。
刃物は大変恐ろしいものですから。
千円カットの方に聞いたところ、皆さん理容師ではなくて美容師なんだとか。
鋏裁きが上手で、カットに特化した人が務めているようです。
髪を切りに来る客も、拘りの髪形もありません。
ラーメン店よろしく、客の回転率で稼ぎを得ています。
年配の女性だって来ています。
髪型に注意を払わなければ、通常の処理で構わない、ざっくり派でしょうね。
注文も、苦情も無く、サッと来てサッと帰るのですから。
同じ食い物でも高級品や普及品があります。
髪のカットも同じでしょう。
他人の目を気にしなければ、大抵の事はダイタイで済ませられるもの。
拘りや、~するベキ、~でなくてはナラナイを捨てれば、もっと楽に生きられます。
楽に生きる象徴が、簡易式の施術店列でしょう。
床屋さんには申し訳ありませんが、今暫くは千円カットに通うのです。
あ~楽チン!
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