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心地好い休日 [道すがら]


心地好い気分を味わえるのは、自宅の中だけでした。
朝から冷たい北風に吹かれていましたから。
散歩に出ても、寒さに震え北風に耐えて、1時間くらいで帰宅したのです。
心地善いとも、快適だとも言えないのです。

それでも空を見上げて、雲の流れを観察していました。
太く厚い灰色の雲海が直線的に伸びています。
これが太陽を遮っていたのです。

見回すと、山には雲の影が掛からずに晴れています。
しかし自分の足元は曇天の日差し。
雲の幅は100Km程度なのかと想像したのです。

ロシアからの寒気が張り出して、上信越の山々に遮られている。
そして上空に顎を突き出すように、山を越えて来ている。
南西の湿った空気は、強い偏西風で日本アルプス越えをしてくる。
両者がぶつかって、関東北部上空で雲を作る。
けれど雨を降らせる程の湿り気が無い。
それが分厚い雨雲の帯になって、自分を日陰者にしているのです。

目を凝らして雲を見ていると、頭上で活発に湧き上がっている。
この雲が、軽い前線なのだと想像出来るのです。

北風の向きが、寒気の侵入方向。
雲の流れが、偏西風の向きなのです。
頭の上で3次元の階層ドラマが発生しているのです。

体の芯が冷えて、鼻水や痰が出て来たので退散しました。
自然の営みは荘厳で目新しい動きの連続ですが、体力が足りません。
帰宅して着込んで、寒さをしのぐしかありません。

昼過ぎには太陽が西に回り、雲の影は東に移りました。
窓辺の日差しが背中を温めてくれます。
温室の様で、心地よくなって来ます。
風の音は凄いし、家も微かに揺れる強さ。
でも窓の付近は暖かな空間です。
心地好いのです。


冬場の楽しみと言えるのでしょう。





 

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