後から効いてくる物語 [本・執筆]
先日ミヒャエル・エンデの物語に接する機会がありました。
自分の年齢ですと、ネバー・エンディング・ストーリが記憶にあります。
今もって人気のある外国作家です。
本で物語に触れてもいないのに、タイトルとか知っている作家のひとりです。
今回の出会いは快くありませんでした。
時間の交錯があると、物語をミスリードしやすいからです。
『小説の書き方』手習い本には、時間経過は一方通行でとあります。
読者が混乱する書き方が『時間戻り』だから、止めるようにとあります。
今回の作品も、老化現象の始まった頭には少し難がありました。
それで最後まで到達して、?と感じたのです。
イケマセンの見本だなと、実感したからですね。
なるほど、時間戻りして作品を書いてはイケナイと考えた訳です。
ところが、後後になって効いて来ました。
何かの呪文にでも掛けられたみたい。
昼間の何気ない時間に、作品が思い出されて止まらない。
気に病んで忘れようとしても、思い出されてくる。
昼間に見る夢のようです。
妄想に近い効果がありました。
大人のファンタジーは、日中に訪れて来る。
ハッキリ言って迷惑です。
発想はフトした時間に生み出されて来るのです。
創作活動している身には、とんだ迷惑。
読者オンリーなら、余韻に浸れて気分いいでしょう。
でも私は熱心な読者ではありません。
あくまでもクリエータです。
完全に物語に喰われてしまったから、自分は捕食者に成りえない。
敗北宣言して、気持ちを整理したい。
もう二度と手を出さない作家として登録です!
コメント 0