懐かしい場所 [コラム・ぼやき]
人生は一期一会だと申します。
それは人と人だけでなく、人と物も同じではないでしょうか。
思い起こして見れば、懐かしい場所になる地域や施設が有るものです。
すっかり記憶から消え去っていれば、再会した時の驚きがある。
思い出の地だと、その瞬間に思うでしょう。
自分もそんな驚きが、このところ何度かありました。
もう二度と来ないだろうと思っていた場所に、両足で立つ。
そんな出会いと偶然があった。
何かの思い付きで、導かれるように行ってしまった。
そんな経験が思い起こされるのです。
何気ない日常や、特徴の無い建物やモニュメント、一本の木や橋。
考えると、思い付くような気がしても、思いつかない物であったりします。
懐かしさは、気に留めないけれど記憶にある物の様です。
そんな記憶の特性が理解できていれば、日常を軽々しく見ていたりしないでしょう。
自分にとって重要な分岐点や、象徴的な指示体であったりするのです。
何気なさこそが、意外性の驚きを与えてくれる。
経験的にそのように考えられるのです。
日常性の断絶した瞬間に何が起きて、何が存在し消えたのか。
非日常性の途切れた瞬間に、どんな復帰の仕方をしたのか。
そこに何があったのか。
思い出の場所や品は、そんな瞬間に決められる、そう考えます。
そろそろ期末の時季も近いです。
出会いと別れは節目として、貴方に何かをもたらすのでしょう。
そして私にも、何かの機会が訪れるのです。
その時に、何をするのか、何を感じるか。
一期一会は何であったのか。
楽しみであり、不安なのです。
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