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柿の木 [雑多なこと]


バッサリと根元から切られてしまいました。
渋柿の木です。
毎年渋い実を付けてくれました。
この先も渋い実を付けるのでしょう。


野生の鳥も、師走にならないと啄まない。
食い物がある限り、鳥も食べない渋柿です。
今年は風で落下して、堆肥になりました。
温かで、鳥さえ啄むこともなかった。
残念な柿でした。


柿農家なら、渋柿を干し柿にするでしょう。
美味しい渋柿の干し物になる。
けれども、素人は柿渋が嫌で、干し柿の手間を掛けたりしません。
昭和五十年代なら、マメな老人が干し柿を作った。
食料に困窮していた習慣がある人達だけです。
もはや飽食の時代です。
食べ物に手間を掛けるよりも、安い品を探すのが習わし。
宅内加工食品も既に過去の習慣です。


昔ならこの時期、タクアンや白菜を漬けて、保存食を作る季節です。
正月前は漬物で忙しい時季だったように思います。
今は大根だって青首が主流です。
漬物用の大根なんて、専門分野の農家の仕事になりましたから。


切られた株を見て、すごく寂しい気分。
「無用の要」は重要だと思う私。
ハズレ物、ハブレ物が世の中にあっていいと思うのです。
彩りがあるだけで充分だと思うのです。


二度と生えてこないだろう、柿の木。
ああ、合掌。



 

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