吹き越し [道すがら]
日本海を越え、高い山を越えて来る寒気。
これが雪を降らせる元になります。
そこに雲があれば雪。
無ければ寒波が、太平洋まで張り出して来るのです。
この時に降り残った湿気が、山から平野部の境界に飛んで来る。
小さな氷の粒に近い、雪の粒です。
1~2mm程度の軽い粒。
これが「吹き越し」です。
地元じゃフッコシと呼んでいます。
これが駐車していた車の屋根や、窓ガラスに張り付く。
そのまま粒でいるか、わずかな温度差で解けて水になるのか。
中途半端に別れるのがこの季節なのです。
吹き越しを見ては、山に視線を向けて感慨に耽る。
冬将軍や山の粉雪を想像するのです。
もうやらなくなったスキーを思い出したりもする。
危ない雪道を想像したりします。
フッコシは、雪の使者。
冬のメッセンジャー。
悪戯好きの雪の妖精なのです。
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