天使の歌声 [お稽古・勉強]
以前効いたことのある話です。
コーラス、合唱で和音が揃った場合に、天使が舞い降りる瞬間と言われます。
和音は音階も大切ですが、出だしやリズム、テンポも重要です。
全てが揃う事は、まずありえません。
その場にいる一人一人が協調しあって成し遂げられる偉業です。
だからこそ奇跡の瞬間であり、天に通じる道が開かれるよう。
その祝いをしに、天使が舞い降りるのです。
比喩表現ですから、天使が見えたりはしません。
当たり前の事ですね。
でも何か人知を超えた何かを感じるのです。
脳にある、古い脳に何らかの作用が生じるのでしょう。
人の新しい脳には、神を感じる点があると、脳科学で発見されています。
進化の過程と、今の状態の双方に、自然界を畏怖する機能が備わっているのでしょう。
ですから、歌で神秘的な感覚を得ることも、不思議ではないでしょうね。
歌は声帯を通じて、脳を刺激します。
頭がい骨の中に浮かんでいる脳髄に、声の振動が伝わる。
鼻腔内に音を反響してうたうのですから、共鳴が伝わります。
歌って気分がいいのは、この影響です。
密室なら効果が高い。
トイレとか風呂も、その効果が高いのですね。
最近の樹脂でできたユニットバスや、トイレだと効果が薄い。
旧来のタイル貼が最高です。
和音や、出だし、テンポ、リズムが揃い、共鳴が最高潮に達すれば、スプリアスも起きます。
スプリアスとは、倍音の逓倍した周波数に生じる連続共鳴派です。
これが更に共鳴を呼び込みます。
歌声ですから、人に害はありません。
声が声を呼び連続しながらも、徐々に消えて行く。
儚いながらも、歌い手が上手なら継続できる。
音の波を耳以外で実感できる。
脳髄にも響いて行くのです。
1/fの波も沢山含まれる、癒しの音です。
体感すると忘れられない心地よさと、余韻を与えてくれます。
今回は舞台を通じて、気持ちが一つにまとまりました。
目的意識が奇跡を呼ぶ、歌練習になった。
立ち位置によっては実感できないこともあります。
皆で共有できない現象でもあります。
混声合唱事態が、体制として奇跡に近い人数として実現した。
素晴らしい空間に身を浸していたのでした。
天空の路が開かれるような感覚を得ながら、練習を終えた。
次の練習が待ち遠しい気分。
そんな嬉しい夜になりました。
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