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馴染の店が、とうとう閉店するみたい [道すがら]


いつも利用していた中規模書店が閉店するそうです。
店舗の統合らしい。

この十年程利用していたので、行き先が減って悲しい気分。
半世紀生きて来て、何度書店の閉店を見て過ごして来たか。
本を買わない人には理解できないでしょうね。

売れ筋の雑誌ならコンビニでも用が足りるのも事実。
でも出版点数の少ない雑誌や書籍は本屋があってこそ。
ネット通販はあくまでも流行に乗った後追いの買い方です。
店頭で見て触ってこそ、書籍との出会いの価値が生まれるのです。


自分的には作品はネット書籍出版で充分だと考えています。
だから精鍛込めて作品作りに力を入れていない。
締め切りで大騒ぎするのは、脚本のコンペだけ。
脚本に現してから、書籍化するべく練り直しをしているのです。
先ずは脚本ありきなのです。


脚本は専門家や業界人にしか、目を触れる機会が無い本です。
小説だって紙本にしなくちゃ、読者に出逢う機会はありません。
紙の本は凄く敷居が高いのです。
それだけの努力もしなくちゃいけない。
苦心惨憺して作り、何度も手直しして初めてスタートライン。
そこから何処かの新人賞に応募して、勝ち抜けたら世に出るのです。
世に出なければ人目に触れない。

だから発行部数の少ない本だって、貴重品なのです。
毎年数十万種類も、世に出る紙の本。
書店はそんな貴重な機会を生む場所なのです。
完成度の高い本と、偶然に出会える場所なのだから。


電子書籍は誰でも出せますが、出会う、発見される機会が少ない場所。
玉石混合の混沌な世界です。
『出しただけで満足感』しか得られない場所。
でも練習場所にはなる。
埋もれて消えるよりは益しな世界です。
自己満足の場所です。

まだ一度も作品を出してはいませんけが、作品を貯めてからと考えています。



行きつけの場所が無くなるのは寂しいものです。
日本人が本を買わなくなった。
再販制度の弊害。
ネットでのテキスト情報で、活字疲れを起こしている。
原因は諸説ありますが、すべての複合要因かもしれません。
大規模店化の弊害もあるかも知れません。
テナント出店の経費疲労も考えられます。
考えるほど、原因を思い付いてしまいます。


動物は行く先が確定されても消失しても絶滅します。
自由意思と規制の均衡化が不可欠なのです。
どちらも同じだけなければいけないでしょう。


本読み人間である私も、きっと絶滅危惧種なのでしょうね。
死に絶える前に、何かしておかなきゃ後悔しそうです。
時代の流れにも沿っていかなくちゃいけないでしょう。


 

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