花束修復 [驚いた事など]
ちょうど二年ほど前に頂いた花束です。
小さい小さいファンの方から頂きました。
精一杯作った折り紙の花束です。
時おり壊れるので修復しているのです。
もう何度目になるのでしょうか。
小さい子だったから、周囲にある材料で作ったのでしょう。
寒暖に耐えられず、花が落ちてしまいます。
まるで椿の様です。
もう二年も経過したので、制作者は忘れていることでしょう。
小さなファンは、たいてい翌年の舞台を見に来ても私が誰か覚えていないもの。
10人に一人くらい覚えてくれるみたい。
ひるがえって思うのです。
自分も忘却組の一人だなと。
小学校の入学写真を見た時に、自分がどれかワカラナイ。
写っている同級生も、2~3人くらいしかワカラナイ。
小さい頃の記憶は、こんなものです。
忘却力がある子などは、一週間も記憶できませんからね。
一晩で忘れることもあるのです。
なので毎年ファンになって貰えるように頑張ったものです。
舞台は年一くらいの周期で立っていましたからね。
稽古で子供と仲良くなって、その兄弟姉妹とも仲良くなった。
舞台に立たない方が、ファンになってくれた。
愉快なオジちゃんの立場です。
恐い役でも、情けない役でも、一緒に数カ月居れば見慣れた大人になる。
そして、役柄と人格が違うのだと理解してくれる。
舞台しか見に来ない子供にとって、役柄が性格になりますからね。
着ぐるみキャラの識別ができても、嘘と現実の区別がつかないのが小さい子。
不確定要素の塊りみたいなものです。
少し綺麗に修復できた花束と、懸命に書いたメッセージカードの紙切れ。
お金じゃ買えない、大切な贈り物なのした。
2014-08-23 20:43
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