SSブログ

暗闇の町 [道すがら]

先月から行くようになった現場事務所。
田舎の田畑のど真ん中にあるのです。
行き帰りとも、日中だったので気が付かなかったのです。
今日、日没後に帰宅したら周囲の暗いこと。
足元さえ良く見えない暗さ。

周囲に人家の明かりや、道沿いの大型店舗がヤケに明るい。
それ以外真っ暗なのです。
自宅よりも、家の数も少ないし、集落の感覚も開いている。
月明かりや、星明りが無いと真っ暗の感覚が強いですね。
ましてや今晩は夕立の最中。
天からの明かりは期待できない状況。


それこそ周囲数十キロに人家も無い所を、バイクで走る経験もある。
その時は気合が入っているし、装備もあります。
足元、手元に明りを用意することを欠かさない。
けれど普段の気持ちでは、用意も何もありません。

天災でエネルギーを遮断されたら、さぞかし心細いだろうと思いました。
行き交う車の音も、19時を廻れば閑散としているのです。
人の気配が殆ど無くなってしまう場所。
改めて、人口密度の高い日本でも郊外は郊外なんだと実感したのです。
それでも田畑のカエルや虫の鳴き声は、耳を立てると聞こえてくる。
生命の存在を確認できるのです。
ホンの少しの存在感が心に沁みます。


暗闇の中に生きる。
100年も前なら、この暗闇が常識だったはず。
人の営みは常に変化し続けるのです。
施設も完成すれば、二十四時間人が居る場所になる。
明るい灯を灯す場所になるのです。

それまでの静けさも貴重なのでしょう。
真っ暗を味わえる場所。
それが比較的近くにある。
貴重な体験でした。



 
S
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

好印象作りCADソフト使用 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。