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怪しい本 [本・執筆]

昨日のブログは、今日の前振りでした。
ダブリ本の半分くらいが、貰われて行きました。
雑食性の読書家の元に行ったのです。
専門性の読書家相手には、ジャンルという厳しい規格が存在します。
雑食系の人は何でも読んでくれるから便利です。
知り合いに数人確保して置きたいもの。
常備薬みたいな存在です。


今日手渡したので、週末に読むかも知れません。
そうすれば、週明けに感想を聞けるかもしれません。


今日のタイトルは、その方と会話して出た言葉です。
本のタイトルや、私のお勧めポイントから導かれた言葉。
「怪しい本が好き」これが私の傾向だと言えそうです。


何故そうなるのかと聞かれもしました。
相手は二世代も生まれが違う相手ですから、理由が聞きたいのでしょう。
「最初の漫画世代だから」でしょう。


この「漫画」とはテレビマンガ。
つまりアニメや変身ヒーローを最初に味わった世代。
SFとホラー、スポ根を見て育ったのです。
本として目に触れるのは、思春期前です。
基本的に、幼児期にテレビ番組を見て育った。
しかも白黒テレビの時代です。

今見ても、暗めの作品が多かった。
色合いもモノトーンですが、作品も悲劇やカタルシスを求めていた。
思うほどに勧善懲悪でもなかった。
主人公はだれも皆悩み苦しみ、悲劇的な結末を迎えてしまいがち。
およそ子供向けよりも、文学青年向けでしょう。
作品を創作していたのも、昭和のインテリ文学青年上がり。
世の中に弾かれて、テレビ業界に流れて行った世代の作る作品。


戦後の日米安保でバチバチとやって、社会に負けた世代の人達です。
恨み辛みを作品内に盛り込んで、開放感を得ていたのでしょう。
今も色濃く影響が残るが、日本のアニメニズムです。
ガンダムやエバなどは、その最後の生き残りです。



分析するとそうなるのでしょう。
でも「怪しい本」好きは「漫画世代」で括れます。
意味を取り違える可能性は濃厚ですが、対面会話ですから伝わり易い。
これがノンバーバル言語と言われるもの。
文章のみでは真意の3割強くらいしか伝わらない。
ですから、新聞雑誌の記者に語る場合は、文語伝聞として考えるべき。
練って絞った言葉にしないと、七割もミスリードされる。
文章は怖い伝達法です。



笑顔で貰われて行った古書籍。
怪しさに包まれて、楽しんで貰いたい。
常識的本だけでは、人生勿体ないでしょうからね。





 

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