春風に乗って

春風に乗って来るもの。
心躍らせる香りです。
鼻を楽しませる、期待するような何か。

もちろん、花粉とかｐｍ２．５も飛んで来ます。
喜ばしいものばかりではありません。
期待に反するものだってある。


昨日のことです。
休日に予定がないので、撮影協力をしたのです。
４ヶ月振りくらいのボランティアです。
町興しも兼ねている、地元ＦＣの活動です。

現場には春の香り。
草芽吹きと、土埃の混じる季節の便り。
冬場の山越の風に乗る、雪の香りではありません。
屋外で、花粉症に苦しみながらも感じた出会い。
今年の花粉症は、軽微なために鼻が活動できています。


そこに食事の匂い。
「ああ、カレーだ」
近くにいた人は、みなで頷き合った。
十時頃から、もう昼の仕込みかな？
近隣の方と笑いながら、想像が膨らみました。
今日のロケ弁はカレーかな？
笑ったモノです。



ロケ弁で、弁当では無くて自炊飯が出たこと在ります。
まるで村祭りみたいだと、楽しい時間が思い出されたのです。
その時もカレーだった。
集団で何か食事する時は、カレーや焼きそば、煮込みウドンは定番。
東北だと芋煮でしょうか？
楽しい気分になるものです。


予想に反して、昼は普通の弁当でした。
その頃には、カレーの匂いは忘却の彼方。
今日の夕方になって思い出しました。
書き出しの直前では、桃の花の話題だったのですけれどね。
カレーに押し出されてしまいました。


花の話題は後回しして、鼻にマツワル記憶でした。
臭いは記憶を呼び覚ます切っ掛け、鍵なのかも知れません。




　

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