雪道注意

二輪車は雪道に弱い。
当たり前のことである。
二輪だって、四輪だって雪道には弱い。
二本足でも四本足でも同じだ。

結局は摩擦抵抗の問題に行き着くのだ。
中学校に習った理科の実験と同じだ。

それでも、ゴムと氷雪面の抵抗は、原理原則通りには行かない。
理科の実験でも、科学の実験でも、定理に倣った結果に出会ったことはない。
世の中の不可思議さは、実験で充分に証明される。
原理原則は、建て前以上にはならない。
安全神話はこの一つである。
そして神話であることに間違いがない。
組合せの妙なのだ。


経験的に知っているのは、スクーターはスリップし易い。
カブは滑り難い。
同じような車体重量でも、結果が違う、
一番の違いはタイヤの大きさと幅。
二番目のの違いは、駆動トルクの変動。
ゴムは撓むことで、特性が替わる。
三つの要件で、結果が替わるのだ。


だから今日の雪残りの道でも、何とか走れるのはカブなのだ。
自転車は結構滑る。
若い頃の郵便配達で知った、雪道での不思議な特性。
雪が降ったら、二輪車でもカブだけは走れる。
後は駄目。

今日も経験が活きた。
遅刻しないで、ギリギリ間に合った。
予想通りの結果である。

えへん！




　

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