遅い初詣

ここ何年か訪れている古刹。
今年は寒波の影響で、初詣を後回しにしていました。

寒波が来ているから、年末のお参りを済ませていたのです。
往復で二時間くらいの場所にある神社です。
気楽に、おいそれと行けません。
時間に余裕を持たせないと、行くに行けない。


最近は古い神社やお寺を、パワースポットだとかいう時代です。
何やら何時も混雑している場面しか見なくなりました。
昔の落ち着いた雰囲気が失われています。


今日訪ねたところ、凄く静かで人影もまばら。
落ち着いて境内を歩けました。
心落ち着く時間を楽しめたのです。
基本的に賑やかな場所が大嫌いな私です。
ひといきれに紛れていると、心がささくれ立つのです。


慣例に従い、訪れましたと挨拶して、手を合わせてお終いです。
心を落ち着かせて、場の雰囲気を受け入れるだけです。
心が静まり、波が穏やかになり、凪いでいく気分。
神仏との付き合い方は、こんな心持と行動で充分です。
願い事はしないのです。
願い事は要望であり、要求です。

人間如きが、神仏に要望突き付けるなんて、おこがましい。
そう本で読んで以来、願い事はしなくなりました。
願い事しなくても、神仏は人に対して、慈悲の心で接してくれているそうですから。







　

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